社員紹介 | 菊池 勇貴

安全性や生産性向上、環境負荷低減など、多角的な視点で最適な製造設備を導入

生産本部 沼津事業所 設備技術室
菊池 勇貴
Yuki Kikuchi
2018年入社 総合化学研究科修了

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

設備投資案件の機械設計担当として、
沼津事業所内の製造設備新設や更新を進める

学生時代、金属錯体について研究を行っていた私は、卒業後、水処理関係のプラントエンジニアリング会社に就職し、化学プラントや発電プラントの設計・施工管理の仕事に従事してきました。とてもやりがいに満ちた仕事でしたが、次第に水処理に関するエンジニアリングだけでなく、「今までの知見を活かし、新たなことにチャレンジしたい」と思うようになったことから、転職を考えるようになりました。そこで、化学プラントをもつ会社を中心に検討。前職で培った知見を活かせると感じたことや、部門を超えたコミュニケーションが活発で、働きやすい環境があると感じたことから、当社に転職しました。

私の所属している設備技術室は、事業所内設備の保守・保全や工事管理などを担う「保全チーム」と、設備の導入や更新に向けた設計・見積り取得・施工管理などを担う「設計チーム」があります。現在、私は設計チームの一員として、これまでに培ってきた知識を活かし、設備設計や工場の安定稼働のための課題解決に取り組んでいます。沼津事業所の設備設計は、化学触媒の製造設備や貴金属回収設備、研究開発装置、排水処理と多岐にわたります。そのため、様々なバックグラウンドを持つ方たちと共に仕事ができ、日々勉強をさせてもらっています。
主担当の業務以外では、入社4年目にエネルギー管理士の国家試験に合格。エネルギー管理者補佐を務めた後、入社5年目から沼津事業所のエネルギー管理者として、省エネ活動も行っています。

様々な人を巻き込み
より良い設備を追求していく

設備設計の仕事と並行して、エネルギー管理者としての仕事にも従事する。このように紹介すると「大変では?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、仕事が増える分、責任も重大ですが、それ以上に大きなやりがいがあります。

たとえば、設備設計では新規設備の導入を手掛けることがありますが、その際は抜け漏れのない設計と試運転が重要となります。設備の立ち上げ時に問題が発生し、前作業や設計を再度行うとなると、設計工数が無駄になることはもちろんですが、工期延長や製造開始の遅れなどの影響を及ぼす場合もあるからです。要求される仕様を満たすだけでなく、スムーズに稼働させるためには、安全性・生産性・作業性など様々な観点から網羅的に設計することが重要であり、一番難しいところですが、腕の見せ所にもなります。設計の初期段階から製造・生産技術・研究開発などの関係部署を巻き込み、検討を重ね、一丸となって完成させた設備が無事に稼働した時の喜びは格別です。

また、沼津事業所の省エネ推進を担うエネルギー管理者として、環境負荷低減に貢献できるのも、エヌ・イー ケムキャットに転職して感じるようになったやりがいの一つです。省エネ推進のためには、機器のエネルギー使用状況を管理し、施策の検討、実行など日々の地道な活動が不可欠です。省エネだけでなくコスト削減につなげることもできるのですから、この取り組みは会社の利益率向上にも貢献できるものだと感じています。私自身、エネルギー管理者になってから、設備設計においても省エネを特に意識するようになりました。

これからも、CO2削減やFEMS(工場エネルギー管理システム)の導入などに積極的に取り組み、2050年のカーボンニュートラル実現に貢献したいですね。省エネや生産性向上だけでなく、働く従業員にとってもより良い設備にしていくことができたら、これほどうれしいことはありません。

スケジュール Schedule

  • 7:30

    出社始業は8:00からですが、いつも早めに出勤します。コーヒーを飲みながら同僚と雑談をし、仕事へのモチベーションを高めていきます。

  • 8:10

    メールチェック・設備工事の確認メールチェックを行い、優先順位の高いメールから返信します。その後、担当工事の本日の施工内容を確認します。

  • 9:00

    打合せ新規設備導入のため、設備メーカーとミーティング。生産現場で説明をしたうえで、見積もりの依頼をします。

  • 10:30

    現地調査現在担当している設備投資案件の設計のため、現場確認を行います。製造方法や現状の課題について、現場の社員にヒアリングを行うこともあります。

  • 12:00

    ランチ食堂で昼食を取ります。お気に入りのメニューはとんかつ定食です。

  • 13:00

    資料作成見積依頼のための仕様書、図面を作成します。図面作成の際、設備を3Dスキャンすることもあります。

  • 15:00

    社内ミーティングエネルギー委員会に出席。事業所のエネルギー原単位、今後の省エネ施策について報告します。

  • 16:00

    設備工事の進捗確認現場に行って、設計仕様と施工内容を照らし合わせ、問題がないか確認します。

  • 17:00

    翌日準備翌日のスケジュールを確認し、必要な資料などを準備します。

  • 18:00

    退社