社員紹介 | 加藤 拓也

最後の関門となって品質を担保し
お客様の信頼にお応えする

生産本部 つくば事業所 品質保証室 マネージャー
加藤 拓也
Takuya Kato
2009年入社 自然科学研究科 / 化学専攻修了

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

オープンでフラットな風土
若手が生き生きと働ける環境

2009年の入社以来、私は三つの部門を経験しています。入社後、最初に配属になったのは自動車触媒開発部で、基盤技術グループで2年経験を積んだ後、ガソリン触媒室に異動し、自動車触媒の開発を担当しました。そして、入社7年目の2016年から品質保証室に在籍し、「新製品の規格設定」を担当しています。化学が好きで、学生時代に不斉有機分子触媒の設計・反応に関する研究に従事した私にとって、自動車触媒は専門外でしたが、職場の先輩方が手厚くフォローしてくれたおかげで、不安を感じることなく、開発に携わることができました。当社は教育体制がとても充実していて、配属先でも上司や先輩がていねいに指導してくれます。これは入社1年目に限ったことではありません。私自身、新しい部署に異動になるたびに、先輩にフォローしていただきました。オープンでフラットな風土は当社らしさの一つであり、このような風土があるからこそ、若手社員も臆することなく仕事に取り組めるのだと思います。

触媒や基材、製造方法、
梱包・配送など
幅広い知識を駆使して
仕様や規格を決定

現在、私が品質保証室で担当している「新製品の規格設定」は、触媒の材料調達から製造、梱包、配送といった各プロセスにおいて、規格を決定していくことが仕事になります。具体的には、製品の品質の窓口となって、お客様の問い合わせやご依頼に応じて製品の仕様や規格を決定していくことになります。既存製品の規格変更を担当することもありますが、この場合も、お客様のご要望に合わせて対応していきます。例えば、基材に触媒を塗る方法を改善し、改善した方法を採用する場合。すぐに規格を定めるのではなく、まずは触媒を塗る部分の大きさや厚みなど、各パラメーターが性能にどう影響したかを見極め、その根拠となるデータをお客様に提出します。また、梱包方法を変更する場合は、変更によってどのような影響が出るかを確認していきます。それこそ、触媒をお客様にお届けするまでに品質が変化しないか証明する必要があるのです。

このように、「新製品の規格設定」は、触媒や基材、製造方法に関する知識に加えて、梱包や配送といった知識も求められます。それだけに、さまざまな案件を担当することで成長実感を得られやすい仕事だと思います。以前、開発用触媒を出荷する際に行う検査方法の見直しを行った際には、私が提案した新しい検査方法を採用していただくことができました。振り返ってみると、自動車触媒開発部に在籍していた頃の経験を、現在の品質保証業務に多いに生かすことができています。開発の流れや考え方を理解しているからこそ、製品の品質に対するお客様のご要望を正確にキャッチできるのだと思います。いずれにしても、品質保証は、自社製品をお客様先にお届けするための“最後の関門”です。日々の業務を通じて、「お客様の信頼にお応えする」という実感を得られるのは、この仕事ならではです。特に自動車触媒は、「有害な物質を除去して大気汚染を防ぐ」という意味でも、非常に社会貢献度の高い製品です。引き続き、当社の排ガス処理技術を高めていくことで、環境負荷低減に貢献していくことができるでしょう。私も品質保証担当として、品質向上はもちろん、社員にとってもより良い働きやすい職場にしていけるよう、努力を重ねていくつもりです。

職歴・キャリア Career

入社

基盤技術課に配属

大型設備の導入検討に参加させていただきました。

2年目

ガソリン触媒課に異動

自動車触媒の開発に参加。何もわからない私に先輩方が手厚くフォローしてくれたおかげで何とかやっていました。

3年目

昇格

4年目

5年目

6年目

7年目

8年目

品質保証室に移動、昇格

開発での経験を活かして検査結果の解析などを積極的に進めるように心掛けていました。
異常の原因を特定できた時にやりがいを感じました。

9年目

10年目

11年目

複数の顧客担当になり、今まで以上に多くの方々と一緒に仕事を進めることが増しました。
それぞれが抱える問題が異なるため、相手の状況を共有しながら課題を乗り越えていくように心掛けています。

12年目

管理職に昇格

13年目

現在