社員紹介 | 鈴木 豪太

自動車触媒の量産トラブルを解析し、
より生産性の高い現場を実現

生産本部 つくば事業所製造部 量産技術課
鈴木 豪太
Gota Suzuki
2020年入社 先進理工学研究科 / 応用化学専攻修了

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

8か月の製造研修を経て、
量産技術課へ
量産トラブルの原因究明と対策を検討

エヌ・イー ケムキャットは教育・研修制度が非常に充実していて、私も入社後、8か月間に渡って製造研修を受けました。スラリー(液状の混合物)を製造し、ハニカム構造の担体にスラリーをコーティングし、品質検査を行う――実際に製造現場に入って、これら自動車触媒の各製造工程を経験したのです。振り返ってみると、8か月の製造研修は、私に多くの学びと気づきを与えてくれました。何よりも気さくな先輩方がとても多く、私がわからないことを質問するとその都度、丁寧に答えてくれました。先輩方が真剣な表情で製造に取り組んでいる姿を見て、製造現場ならではの苦労にも気づくことが出来ました。8か月の研修を終え、配属先の量産技術課に戻ってからも、常に製造研修で学んだことを振り返りながら業務に携わるよう心掛けています。

未知の分野でも、
面白そうなら挑戦してみる
その姿勢を忘れずに持ち続けたい

私が在籍する量産技術課は、自動車触媒の量産時におけるトラブルの対応及び解決支援を担っている部門です。一例を挙げると自動車触媒の場合、時としてスラリーの性質が変化することもあります。こういった性質の変化やばらつきのある中で、現状では現場のカンや経験の力を頼る場面があります。しかし、それだけに頼っていては結果として製品不良を引き起こしてしまう危険性もあるので、私たち量産技術課の社員が製造に関わる様々なデータを解析した上で原因を探り、量産製造に関わる各部署と連携しながら対策を検討、再発防止を進めています。加えて、最近は開発部門の先輩方と共同で「製造工程のAI化」にも取り組んでいます。製造現場には、経験豊富な先輩社員がたくさんいます。彼らがこれまでの経験で得たノウハウを集約してAI化することで、カンや経験に頼らずに量産製造における品質の追求や生産性の向上に取り組めるような環境を構築していきたいと考えています。

学生だった頃、私は応用化学を専攻し、自動車の排気ガス浄化システムに用いる吸着材に関する研究に従事しました。研究室には化学プラントで用いる触媒の研究に携わる先輩もいて、自然と触媒に興味を抱くようになりました。当社の選考で面接官と話した際には、「開発された製品が、どのようにして現場で製造されていくか実際に見てみたい」とアピールしたのをよく覚えています。現在の私のミッションは量産トラブルの解決支援ですが、単にトラブルを解決するのではなく、生産性を向上させ、製造現場の方々にとってより良い量産体制にしていくことが大切だと感じています。いつか、製造研修でお世話になった先輩方のモチベーションが高まるような現場にしていくことができたら、うれしいですね。また、「AI化」のように、専門外の知識が求められることもありますが、私は、この点にこそ社会人ならではのやりがいがあると感じています。たとえ未知の分野でも面白そうと感じたら、とことん取り組んでみる。この姿勢を大切にして、技術者として成長していきたいと思っています。

スケジュール Schedule

  • 7:40

    出社ラジオでニュースなどを聴きつつ車で通勤しています。

  •  
  • 8:00

    部内ミーティング製造部の朝ミーティングをします。

  • 9:00

    打合せ準備資料のチェックや手直し、伝えたい・訊きたいことの意識共有を上司の方と行います。

  • 10:00

    製造実績の解析前日の製造実績で異常な点が無かったかデータをまとめて確認したり、製造予定の品種について注意ポイントのアナウンスを行ったりします。

  • 12:00

    ランチ同じ課の方と食堂で昼食をとっています。社食の日替わり定食が気に入っています。

  • 13:00

    AIの開発検討中のAI学習に必要なデータをまとめたり、プログラムを修正したりして計算を開始します。

  • 15:00

    打合せ製造部の方々とトラブルや対策について情報共有をしたり、業務改善の提案を行います。
    打合せが終了したら、議事録の作成を行います。

  • 16:30

    AIの開発昼にスタートさせた計算も終わり、結果を分析して次にやるべきことを簡単にまとめます。

  • 18:00

    退社