社員紹介 | R.S.

原因を追究しながら
新たな価値を生み出していく

研究開発センター基礎開発部
R.S.
2024年入社 自然科学研究科理学専攻化学修了

※所属・仕事内容は取材当時のものです。

研究と製造をつなぐ
プロセス開発の挑戦

私は研究開発センターで、自動車排ガス浄化触媒のプロセス開発を担当しています。設計部門が開発した触媒を、実際の製造現場で安定して量産できるようにすることが主な役割です。触媒は高い性能を持っていても、品質を維持したまま製造できなければ製品として世の中に届けることはできません。そのため、設計された配合をもとに製造条件や添加材料を検討しながら、品質と生産性を両立できるプロセスの構築に取り組んでいます。また、自動車業界の品質規格に対応した品質マネジメントシステムの構築・運用にも携わり、リスクの未然防止や継続的な品質向上を支える仕組みづくりにも取り組んでいます。

仕事の面白さは、思い通りの結果にならない現象に向き合い、その原因やメカニズムを理解しながら改善策を見つけていくことです。研究開発では予想通りに進まないことも多くありますが、仮説を立て、実験で検証し、新たな知見を得ながら課題を解決できた時に大きなやりがいを感じます。研究成果を実際の製品へつなげ、ものづくりに貢献できることが、この仕事ならではの大きな魅力です。

現象への探究心が
研究者としての成長を支えている

学生時代は化学を専攻し、有機合成の研究に取り組んでいました。卒業後はエレクトロニクス関連メーカーで材料開発を担当していましたが、前職では結果だけを求められる場面が多く、結果に至った要因や現象を十分に考察する時間が限られていました。もともと私は、成功や失敗の要因を整理し、課題解決につなげることにやりがいを感じるタイプです。そのため、次第に結果だけでなく、その背景にある要因やメカニズムをより科学的な視点で分析し、課題解決や改善につなげられる研究開発に取り組みたいと思うようになり、転職を決意しました。

エヌ・イー ケムキャットへの入社を決めたのは、選考を通じて研究開発レベルの高さを実感したからです。面接では技術的な議論が活発に行われ、「ここなら結果だけではなく、現象を深く理解しながら改善や課題解決に取り組める」と感じたことを今でも覚えています。また、面接官や社員の方々の人柄にも惹かれ、この環境で成長したいと思いました。入社後は実際に現象をモデル化して考える開発手法に触れ、その手法を実際の開発や課題解決に活用しているところに魅力を感じています。さらに、周囲と議論しながら課題解決に取り組む風土は面接時に受けた印象どおりで、現在も相談しながら挑戦できる環境の中で研究開発に取り組んでいます。

入社後に特に印象に残っているのが、排ガス浄化触媒の工程短縮プロジェクトです。工程数を削減することで生産性向上やコスト低減を目指しましたが、量産化の過程でプロセス運転の安定性に関する新たな課題に直面しました。しかし私は、その難しさこそがプロセス開発の醍醐味だと感じています。原因を分析し、仮説を立て、検証を繰り返す中で新しい知見が得られ、それが課題解決や改善につながるからです。実際に現場担当者と協力しながら改善に取り組み、自分の提案が成果につながった際には大きな達成感を得ることができました。

また入社後は、思っていた以上にレベルの高い技術議論が日常的に行われていることにも驚きました。結果だけではなく、「なぜそうなったのか」「他に考えられる要因はないか」といった議論が活発に行われる環境は、まさに私が求めていたものでした。今後はテーマの企画から実行までを主体的に担うとともに、プロセス開発と品質マネジメントの両面から、より良いものづくりに貢献できる研究者を目指していきたいと考えています。

スケジュール Schedule

  • 7:40

    出社パソコンを立ち上げ、メールチェックを行った後、本日のスケジュールを確認します。

  • 8:00

    職場内ミーティング部署のメンバーと朝のミーティングを行います。危険な作業や普段と異なる作業を行う際には、運営方法や注意点を共有し、安全に業務を進めます。

  • 8:30

    測定装置準備レオメーターなどの測定装置を立ち上げ、測定条件の設定や点検を行います。

  • 9:00

    実験準備プロセス開発実験に向けて、原料や試薬、測定機器などを準備します。実験手順や測定項目も再確認します。

  • 9:30

    プロセス開発実験触媒製造に使用するスラリーを調製します。目標とする特性が得られるよう、条件を変えながら検証を進めます。

  • 10:30

    物性測定調製したスラリーの粘度や流動特性などを測定します。量産工程で安定して使用できるかを確認する重要な工程です。

  • 11:00

    実験結果確認測定結果を確認し、実験計画通りに進んでいるかをチェックします。必要に応じて追加試験の準備も行います。

  • 12:00

    ランチ食堂で昼食を取ります。定食2種類のほか、麺類やカレーなどのメニューから選ぶことができます。

  • 13:00

    プロセス開発実験午前中に引き続き、スラリーの物性測定や評価試験を行います。条件ごとの差を確認しながらデータを収集します。

  • 15:00

    データ整理・考察測定結果を整理し、「なぜその結果になったのか」を考察します。グループメンバーと共有し、次の実験方針を検討します。

  • 16:00

    結果共有実験結果を上司やグループメンバーへ報告します。課題や今後の進め方について意見交換を行います。

  • 16:30

    翌日準備タスクリストを確認し、本日の業務を整理します。残っている課題の優先順位を確認し、翌日以降のスケジュールを調整します。

  • 17:00

    退社翌日の実験計画を確認し、退社します。