社員紹介 | 大野 格

製造プロセスを最適化し
“付加価値の高い”ものづくりを追求する

生産本部 つくば事業所 生産技術室
大野 格
Itaru Ohno
2018年入社 理工学研究科 / 応用化学専攻修了

ラボから量産へ-
量産しやすい工程を設計する

私は生産技術室で量産化検討を担当しています。当社が開発した自動車触媒が顧客である自動車メーカーに採用された後、顧客の生産スケジュールに合わせて、量産立ち上げから安定操業までをサポートしていきます。ラボスケールと同等の品質を保てているか。効率が良く、生産性の高い製造工程を構築できているか。コストをどこまで抑えられているか――。量産化時に検討する項目は非常に多岐に渡ります。私達はそのような課題に対して製造プロセスの改善や新規設備の導入などの具体的な解決策を提案し、実際にパイロット設備や量産設備でテストを行ったり、シミュレーションを用いてモデルベースで検証を行いながら、課題を解決に導いていきます。ものづくりは、ものをつくって売れば利益が出るわけではなく、いかにしてつくるかが重要です。例えば、新技術を駆使した高性能な触媒を開発したとします。いざそれを量産化してみたら予期せぬトラブルが発生し、想定していた原価よりも新規設備の導入費用やランニングコストが上乗せされる場合、性能の良いものを世に送り出すことはできますが、コストの観点ではその触媒の価値が下がることになります。そのため、いかにしてスケールアップにおける課題を洗い出し、量産に適したプロセスを設計することで量産体制を整えていくかが、私たち生産技術担当の「腕の見せ所」になります。

ものづくりを広い視野で捉え
バランスの良いエンジニアになりたい

現在、私は当社で開発した触媒設計や製造プロセスを協業関係にあるBASF社に移管する海外技術移管を進めています。BASF社は当社と製造設備や製造プロセス、量産立ち上げの仕組みが異なり、現地の担当者とは言語や価値観の違いもあります。社内で量産立ち上げをするよりも難易度は高くなりますが、自分の手がけた触媒が世界中で活躍する期待感を胸に、日々一つ一つの課題に真摯に向き合っています。日本の自動車メーカーは世界に製造・販売拠点を構えていることが多く、これからも海外への技術移管は頻繁に発生します。円滑に海外技術移管を進められるよう、自ら赴いて海外サイトのものづくりを理解し、グローバルな視野を養っていきたいと考えています。

近年、排気ガスの規制強化や電動化に伴って顧客の要求がますます高まっており、製造プロセスをさらに進化させていく必要があると実感しています。また、人の経験などに依存していた製造の現場でもDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入などが進みつつあります。当社を支える事業を担うエンジニアとして、製造プロセスの最適化を図り、”付加価値の高い”ものづくりを追求していきたいです。一方で、自動車業界や社会の潮流の変化に伴って当社のビジネス領域が変化する時期にあり、俯瞰的にものごとを考えることが重要だと認識しています。他部門から生産技術室に異動してきた先輩方を見ていると、すぐに業務の内容を理解し、これまでと異なるフィールドで活躍していることに気付かされます。それは、先輩方が過去に在籍した部門で豊富な経験を積み重ね、より大きな視点で課題を捉える力を身につけてきたからだと思うのです。将来的には、社内外の環境変化にも柔軟に対応できるよう広い視野を持ち、職種・部門・事業領域に捉われずに活躍できるバランスの良いエンジニアになりたいです。

スケジュール Schedule

  • 7:30

    出社つくば事業所は車通勤が基本ですが、自転車・徒歩で出社する人もいます。

  • 7:45

    メール・スケジュール確認今日は8時からWeb会議があるので始業前にメール/スケジュールを確認します。

  • 8:00

    Web会議(BASF社)協業しているBASF社の自動車触媒製造部門とWeb会議。アメリカとの会議なので時差を考慮して朝の早い時間に会議をします。
    海外で量産立ち上げされる触媒について情報交換をしたり、製造工程についてディスカッションをしています。

  • 10:00

    製造立会いパイロット設備を用いて触媒の製造条件の改良を進めます。データだけでは見えてこない部分がたくさんあるため、現物をよく観察し、実際に自分で設備を操作しながら一つずつ条件を詰めていきます。製造プロセスに不具合はないか、品質に懸念はないかを確認しながら製造プロセスを最適化していきます。

  • 12:00

    ランチつくば事業所には木目調で落ち着いた雰囲気の食堂があります。同僚や他部署の人と談笑しつつ、日替わりの社食や自分で持ち込んだお弁当を食べながら、リラックスして過ごしています。ちなみに私はお弁当男子ですので、毎日自分で準備したお弁当を食べています。

  • 13:00

    定例報告会部内の生産技術スタッフが集まり、各自の担当案件の進捗について報告します。さまざまな視点から担当案件の進め方について意見をもらったり、最新の生産技術トピックを共有したりします。

  • 14:00

    データまとめ・資料作成午前中に得られたデータをまとめ、資料に落とし込んでいきます。進めているテストが妥当かどうか、次に何をすべきかを早めに精査するためにも可能な限り当日中にデータを整理します。過去のデータと並べることで新たな気づきに繋がることもありますので丁寧に整理することを意識しています。

  • 16:00

    相談・打合せ作成した資料を同僚や関係部門に展開し、検討内容について議論します。検証結果がなぜ仮説と異なったのか、どのようなメカニズムでその結果が得られたのか、触媒設計や製造プロセスと照らし合わせながら議論していきます。大学で研究していた頃に近しいものがあり、エンジニアとして楽しい時間でもあります。

  • 17:00

    デスクワーク明日以降のタスクやスケジュールを整理します。日中は担当案件に集中して業務を進めていますが、終業前は業務を俯瞰的に捉え業務の進め方や優先順位づけを考えたり、不足している知識を補うために過去の資料を調べて学習する時間に充てたりしています。

  • 17:30

    終業・帰宅

  • 19:00

    英会話オンラインで英会話を楽しんでいます。当社には英会話研修制度があり、会社の費用で英会話スクールに通うことができます。入社以前から英会話スクールに通うことで英会話に馴れることができ、海外技術移管を担当するための基礎が構築できたと感じています。