社員紹介 | 戸谷 有希

お客様のニーズを的確にとらえ
新型エンジンにマッチした触媒を生み出す

研究開発センター自動車触媒開発部 ガソリン触媒課
戸谷 有希
Yuki Toya
2017年入社 理学研究科 / 物質分子系専攻修了

入社2年目、担持プロセスを改良し
上海の技術ミーティングで発表

学生時代、鉄錯化学研究室に在籍していた頃のこと、有機合成がうまくいかずに悩んでいたとき、エヌ・イー ケムキャットの触媒を用いることで解決したことがありました。その技術力の高さに感銘を覚えたことが、当社を志望した理由です。入社後は基盤技術課で基礎研究に取り組み、入社3年目の2019年からガソリン触媒課に勤務しています。基盤技術課は在籍期間が2年と決して長くはないものの、その分、密度の濃い時間を過ごせたように思います。最初に担当したテーマは「触媒に担持させる材料の検討」で、粒子の大きさや表面積、元素の配合割合といった条件を調整しながらスクリーニングを行って、担持プロセスの改良を行いました。その結果、性能改良につながるような結果を得られ、親会社のBASFコーポレーションが上海で開催した技術ミーティングで発表。当初は大勢の技術者を前にして緊張しましたが、上司のフォローも受けながら質問に答え、無事に発表を終えることができました。

ガソリン触媒課で学んだ
お客様目線を抱くことの重要性

入社3年目から在籍しているガソリン触媒課へ異動しました。自動車触媒の基礎研究に取り組むうちに、「現場を知りたい」という強い思いもあり、異動の話をもらった時は驚きつつも、うれしい思いもありました。お客様である自動車メーカーは、どのような課題を持っているのか。どのようなニーズがあって、そのニーズに対して当社の技術者はどう応えているのか。そのすべてを経験してみたいと思ったのです。自動車メーカーが新型エンジンを開発する際、その車両に搭載する触媒を触媒メーカーに発注します。ガソリン触媒課では、このような新型エンジンに搭載する触媒を開発し、自社の触媒を採用していただくことが主な業務であり、ミッションになります。年々、排ガス規制が強化されるに伴って、触媒性能に求められる性能も高まってきており、お客様の目線になって開発を進めていくことの重要性を感じています。

例えば自社で開発した触媒をA社の車両に搭載して良い性能が出たとします。同じ触媒をB社の車両に搭載しても、A社の車両に搭載した時と同じ性能が出るとは限りません。エンジンが違えば排出されるガスの成分や割合、温度などが異なるのは当然であり、それぞれのエンジンにマッチした触媒を開発することが大切です。つまり、私たち開発者は、エンジンから排出されるガスの特性を見極める力が求められるわけです。メーカーごとの特性を探索しながら開発を進めることで、担当するメーカーに対して、開発目標に達する触媒を提案することができました。もちろん、これらの開発を自分だけの力で成し遂げたのではなく、上司や先輩に何度もアドバイスをいただきながら進めてきました。今後は先輩方にいただいたアドバイスを大いに生かし、いつか自分が主体となって開発を進められるようになりたいですね。そして、近年の自動車業界の大きな動きの一つである「電動化」にも対応し、環境負荷軽減に貢献していきたいと考えています。

スケジュール Schedule

  • 7:30

    出社車にて出社します。家から会社まで30分ほどかかるので当日の業務をどう進めるかなど軽く考えながら通勤しています。

  • 8:00

    ツールボックスミーティング部署内で共有すべき事項を確認します。安全唱和をみんなで行い、安全への意識を高めています。

  • 9:00

    メールチェック急ぎで対応しなければいけない案件などがないか確認します。必要に応じて相手と電話したり、緊急度について確認した後業務の優先順位をつけます。

  • 10:00

    評価データ考察当社での評価データだけでなく、自動車メーカーにて評価いただいたデータもじっくり見て性能改良につながるポイントはないかを探します。

  • 13:00

    上司とディスカッション触媒の設計について話し合います。狙いとする課題は何か?それを解決するための手段は適切か?などとことん話し合います。

  • 16:30

    スケジュール確認翌日の業務の内容確認を行います。

  •   
  • 17:00

    帰宅