沼津事業所内にあるあらゆる設備を見直し、全社員が「使いやすい」と感じる設備を―

製造設備を設計したい思いを叶えるため、転職を決意

高校時代の目標は薬剤師になること。薬学部に進学し、専門的な勉強をスタートしたのですが、薬剤師としての道を学び進めるうちに「何か違う」と感じることがありました。「私がやりたいのは何だろう」と突き詰めて考えていった結果、たどりついたのは薬にとらわれない「ものづくり」。メーカーで製品開発に携わり、製品を通じて、社会やより多くの人に貢献していきたいと思ったからです。当時、私は有機化学系の研究室で人工DNAの二重らせん構造制御に関する研究を行っていたのですが、研究室内に触媒の試薬がいくつかおいてありました。エヌ・イー ケムキャットのロゴが入った試薬を見るうちに、当社への興味・関心が高まっていきました。指導教授からも、「社会貢献性が高く、安定性も高い。良い企業だよ」と勧めていただきました。また、ライフイベントと両立して長く続けられる仕事を求めていたので、先輩の女性社員が出産して職場に復帰し、生き生き働いている様子を実際に聞けたのも、入社の決め手となりました。

製造ラインをはじめあらゆる設備を設計自ら設計した設備が、目の前にある喜び

現在、私は沼津事業所内にある技術管理室で、知的財産に関する業務を担当しています。具体的には、当社の技術などを知的財産として守るため、特許を取得すること。基本的に出願そのものは代理人に依頼していますが、出願に至るまでの準備や必要な書類の用意などは、すべて技術管理室で行っています。たとえば、ある技術を特許として申請する場合、どこまでを特許の範囲として指定するか。範囲が狭すぎると特許権の効力が弱くなってしまいますし、広すぎると過去の技術とかぶってしまう危険性があります。特許の範囲の示し方1つで、技術の価値そのものが変わってしまうため、慎重に検討していくことが大切です。提出書類は特許庁が定めた様式に従って書く必要があり、不備などがあれば拒絶されてしまいます。このような時は特許出願の根拠となるデータも含めて改めて見直しを行い、出願内容を補正して意見書を提出します。大学や他社との共同研究を特許として出願することもあるため、共同研究先とのやりとりなども大切な仕事の1つです。

私は2013年6月から翌年5月まで産前産後休暇と育児休暇を取得し、一人目の子を出産しました。産休に入るまでは沼津事業所の品質保証課に在籍していたのですが、休みをいただいている間に品質保証課がつくば事業所内に移転。復帰後の勤務を心配しましたが、ちょうど現在所属している技術管理室へ異動することになり、引き続き沼津事業所に勤務することができることになりました。知的財産の管理は私にとって初めての仕事で、当初はわからないことも多かったのですが、徐々にこれまでの経験で得た知識も生かせるようになってきました。1つ出願業務を終えると達成感で胸がいっぱいになります。先日も大学との共同研究を特許として出願したばかり。知的財産の関連業務は「5年、10年経って一人前」と言われるほど奥の深い世界ですから、引き続き知識の吸収に努めて、当社の知的財産の保護に力を注いでいくつもりです。子育てと仕事の両立に関しては、復帰前は多少の不安はあったものの、ふたを開けてみると想像していた以上に職場の仲間や上司のサポートがあり、心から感謝しています。子育ての先輩もたくさんいるので、子どもの発熱などで急に退社することになっても、笑顔で送り出してくれます。子育てと仕事。どちらも私にとって大切な存在ですから、今後もしっかり両立していきたいですね。これから入社する後輩たちのためにも、私自身が“働くお母さん”として見本となれるような存在になれたら嬉しいです。

PAGE TOP