TALK SESSION 03
先輩×後輩 対談

多様な専門性を、開発に活かす。

触媒や化学、薬学に計算工学など、様々なバックグラウンドを持つ社員が活躍するNECC。学生時代の専門性を活かして、どのような成果を打ち出しているのか。二名の若手社員の活躍を紹介します。

横道 健 2013年入社 情報理工学研究科 先進理工学専攻 沼津事業所 化学触媒製造部
和田 佳之 2015年入社 薬学研究科薬科学専攻 精密有機合成化学分野 触媒開発センター 化学触媒開発部 沼津化学触媒室 ガソリン触媒室

学生時代の研究分野と入社動機について

横道 和田さんは学生時代、薬学を専攻していたんだよね。なぜ薬学部を選んだの?

和田 有機化学が好きだったからです。「有機化学をメインに研究した成果を、創薬に活かせたらいいな」といった気持ちで、薬学部を選びました。

横道 具体的にどんな研究をしていたんですか。

和田 有機分子を触媒とした有機反応開発を行いました。有機分子を用いて、複数の官能基のうち、特定の官能基を選択的に反応させることを目的としており、反応させる分子と触媒分子の相互作用を考慮しながら触媒を設計し、反応開発を行っていました。横道さんは学生時代、どのような研究を?

和田 私が学生時代に在籍していた量子・物質工学科はかなり学際的で、生物や物理、化学など幅広い学問を学びます。その中でも私は化学系の学問に惹かれ、燃料電池の研究で高い実績を上げている先生の研究室に入って、電極触媒の研究に取り組みました。まずは、研究を進めるために必要な実験装置の整備や測定方法の確立などからスタート。高機能・高耐久性触媒開発に資する情報を得るため、触媒の活性と耐久性の評価と合わせて、触媒の局所的な構造を解析する“XAFS”を用いて研究を進めていきました。

和田 私たちは二人とも研究分野は異なりますが、縁あって同じ会社に勤務していますよね。横道さんは、なぜ当社に入社したのですか?

和田 研究室の先生が当社のOGだったんです。当時、私は「大学の先輩が多く就職している」「自分の専門分野を活かせる」の二つの軸で就職先を探していて、「エヌ・イー ケムキャットが合っている」と助言をくれたんです。

和田 先生の助言通り、合っていると思いましたか?

和田 実は面接で、面接官に逆質問的なことをしたんです。今思うと、当時の私はずいぶん生意気でした。でも、そんな自分に対して、面接官の返答がすごく自然で、「ああ、なんてステキな人たちなんだ」と。こういう人たちと一緒なら、自分も自然体で長く働けると思ったんです。和田さんは?

横道 薬学系の研究室なので、先輩の多くが製薬メーカーや総合化学メーカーに就職していました。私も当初は先輩と同じ道を考えていたのですが、「いろいろ挑戦してみたい」という思いもあって、視野を広げてみました。そんなとき、出会ったのがエヌ・イー ケムキャットです。

横道 ステキな人たちがいる会社だと思った?

横道 はい。事業所見学で実際に働いている先輩方と話して、仕事に向き合う誠実な姿勢に共感しました。このときの印象が、入社の決め手になっています。

触媒のリーディングカンパニーと呼ぶにふさわしい環境

和田 実際にエヌ・イー ケムキャットの社員として触媒の研究に携わってみると、学生時代の専門性を活かしながら、「社会に貢献している」という実感を得る機会が多々ありますよね。

横道 私の場合、学生時代にXAFSを用いた解析を行ってきたので、当社でもこの解析手法を用いた研究に携われたらと思っていました。念願叶って、XAFS解析を担当。具体的にはSPring-8といって、大型の放射光施設を利用して、触媒表面に分布する二つの活性金属の配置を解析し、触媒設計に活かすことでより低コストの触媒を実現できるんです。

和田 横道さんの研究は、外部の評価も高かったとか。

横道 社外で開催されたSPring-8成果発表会に参加した際、「君のやっていることは面白いね」とある方に声をかけていただいて、とても光栄に思いました。このとき初めて、自分の研究が社会へ与える影響の大きさを感じたんです。

和田 私は学生時代、有機化合物自体の評価・分析ならやってきたのですが、触媒のような混合物の研究は初めて。未知の手法を学んで触媒の表面を解析して、「ここまでわかるんだ」と衝撃的でしたね。もちろん、有機化学の知識を活かす機会もあり、最初に配属されたつくば化学触媒室で早速、ファインケミカル向けの触媒開発に携わりました。

横道 和田さんは1年目に新規開発の部門で触媒の“シーズ”を開発したんですね。

和田 そうなんです。今は1年目に自分が開発した触媒の製品化を担当していて、現在、スケールアップの検討を行っています。

横道 どの先輩も専門性を発揮しているのが、当社の特徴。多様なバックグラウンドをもった先輩が集まっているので、ディスカッションをするだけで勉強になりますよね。

和田 確かに。開発センターには触媒系や有機化学系、無機化学系、面白いところでは計算化学系などの学問を研究してきた先輩がいますよ。

横道 「有機化学なら和田さんに聞いてみよう」といった具合に、周囲も評価している。自分の強みをフルに発揮できるのだから、これほど恵まれた環境はないかもしれないですね。

これから挑戦したいこと

横道 触媒の開発をしていると日々、実感するのですが、理論通りにならないことが実に多い。だからこそ、様々な分野の専門家が知識を結集させて検討を重ねていくことが大切だと思うんです。

和田 これまで積み重ねてきた知識と技術、触媒開発の実績は、当社の財産ですよね。

横道 確かに、当社は触媒開発のノウハウを蓄積していますし、実用触媒に関しては他社を圧倒しています。

和田 そこに、様々な視点から新しいアイデアを投入していくことで、より良い触媒にしていけるのだと思います。実際、新人時代に上司から「幅広いバックグラウンドをもった仲間を必要としている」と言われたことがあります。理工系の専攻であれば必ず当社で活かせると思うので、積極的にエントリーして欲しいですね。

横道 和田さんはこれから先、当社でどのような研究に携わりたいと思っている?

和田 良い触媒を作っていくことが私の使命なので、担当案件一つひとつにしっかり取り組み、お客様が求める成果を出すことが当面の目標ですね。

横道 基礎研究やスケールアップの検討など、和田さんはすでにものづくりの様々なプロセスに携わっているし、専門である化学の知見をフルに活かしていますよね。

和田 ありがとうございます。高付加価値の触媒を開発して、海外のお客様にも貢献していけたらいいですね。横道さんは、どんな目標を掲げていますか。

横道 私も使用済み触媒の貴金属回収を始め、触媒のラボレベルでの研究、そして化学触媒の生産技術と、実に幅広い仕事を経験してきました。先輩方の知識や経験を吸収しながらスキルを高めていき、「生産技術のことなら横道に聞けば安心だ」と社内から信頼してもらえる存在になりたいですね。

和田 学生時代の知識と当社で培ってきた経験を活かすことで、会社はもちろん、世界の産業全体に貢献できたらいいですね。

横道 そうですね。それが実現できる環境が当社にはある。自信を持ってこれからも仕事に取り組んでいきましょう。

学生のみなさんへメッセージ

化学産業は、化学反応を利用したものづくりを基盤としています。そして、そのものづくりのプロセスの多くで、触媒が用いられています。触媒分野で高い技術と競争力をもつ当社には、幅広い専門性を活かせる環境があるので、ぜひ当社で「世界のものづくりを支える」というかけがえのないやりがいを感じてほしいですね。
学生のみなさんへメッセージ
当社の強みはなんと言っても、幅広い業界のお客様と取引していること。製薬や電子材料、燃料電池を始め、その業界は多岐にわたっているので、私のように好奇心旺盛な方にとって刺激的な環境があると思います。特定の分野に限定せず、広く様々な業界の“ものづくり”に貢献したいと考えている人にお勧めしたいですね。
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  • TALK SESSION02 触媒の設計が“ものづくり”のカギを握る
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